陽謀日記

陽謀を明かします

「解体。そして外資の成長」~ハライター原の維新ニュース「大阪市切り売り=売国 前編」

日本維新の会大阪維新の会の本性、手口、対処法を「進撃の維新年表」から見ていく前編です。

大阪市の切り売りの歴史は、いわば、売国の歴史とも言えます。それを踏まえて、次回後編では「大阪市の教育と財産を守れ!」(幸田泉著)を取り上げ、大阪市立高校の土地建物が大阪府に移管された一件から、維新の本性と手口を深掘りします。

吉村さんは似てませんか?

これは最近の維新のポスターを手書きし、加筆したものです。本来のコピーは「改革。そして成長。」です。

改革という言葉は革命という言葉とよく似ています。壊して立て直す印象ですが、壊すことしかないんですね、ここで言う改革には。

王政を壊すことしかなかった革命もそうです。

大阪都構想もそうですが、都にもならないし、副首都にもならない。大きな権限、力、金を持つ政令指定都市である大阪市を廃止することしかない。

この言葉使いの印象操作が維新の手口と言っていいでしょう。

ですから、実際は解体。そして外資の成長。と書き換えた方がいいですね。

 

そして関西マスコミも共謀だと思いますが、一種の役職なりすましを許して印象捜査している点も手口のひとつです。

それは、次のようなニュースからわかります。

 

★松井大阪市長「IRの土壌改良は土地所有者の責任だ」

「790億円の土壌改良費をうちだけで面倒見よう」と大阪市のトップが言うのは随分責任感が強いと一見思うかもしれません。でも、IR統合型リゾートという名のカジノ誘致は維新にとっては大阪都構想の次に進撃していくため求心力を持たせるための政策です。事業者のMGM・オリックス竹中平蔵氏は元社外取締役)連合は、「大阪市が妥当な額を負担する」との追加募集要項に応じているのに、大阪市のトップとして全額負担を表明するのは妥当なのでしょうか。資産を次々はがされている大阪市が大盤振る舞いするのが妥当と言えるでしょうか。

本来肩書はこうすべきです。

☆松井日本維新の会代表「IRの土壌改良は土地所有者(大阪市)の責任だ」

肩書を文脈に沿って正しくこうすれば、責任感が強いのではなく、国政政党の代表が大阪市民に責任を押し付けていることがわかります。

※なお、松井代表は7月30日に代表辞任が承認されましたが、退任は8月27日です。大阪維新の会の代表は吉村大阪府知事です。

維新関係者は、経済学を専門とする大学教授なのか、人材派遣大手の会長なのか、利益相反する役職、あるいは当事者と第三者を装える役職のどちらも持っているケースが多いのです。

少なくとも併記することが望まれます。

維新あるいは大阪府のためだけに働いている人を大阪市のトップとだけ紹介するのは、印象操作です。

 

そして年表を見ていきますが、維新の原点、本性はここにあると思います。

進撃の維新年表

2011年6月府知事時代の発言です。「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」

東日本大震災が3月にあって大変な年であったとは思いますが、この発言を5か月ですっかり忘れてしまい(あるいは当時からその重大性に気付かずに)、11月の府市首長ダブル選挙で橋下大阪市長を誕生させてしまうのです。

「むしり取る」というある意味失言は、「二重行政のムダ」などという言葉では繕いようがありません。「大阪都構想こと大阪市廃止構想」に気付くべき言葉でした。

その後の住民投票で二度否決したにもかかわらず、維新に大阪府大阪市の首長を与え続けたことによって、大阪市廃止は着実に実行されています。

その歴史を示すのが<進撃の維新年表>です。選挙での躍進を梃子に、国政進出を留まらせるバーターとしての法制化や公明の小選挙区に維新の刺客を立てない代わりに一定の譲歩を求めます。

そして、最後に維新対処法です。

本当に誰のために働いているのかを見極めて、ふさわしい役職をニュースに補うことです。それが維新の幻想から身を護ることにつながります。

選挙は国政でも地方選挙でも一度勝たせてしまうと、4年間上記のような力を与えてしまいますが、やはり首長の座を与え続けることが最悪です。大阪市廃止を除けば、市長専決あるいは委任のように、11年で大阪市廃止政策がどんどん進められてしまいました。魔がさして選んでしまっても再選は絶対に阻止することが必要です。