陽謀日記

陽謀を明かします

米100ドル紙幣は偽造しやすい?~ハライター原の名作紹介・アマゾンプライムドラマ「リーチャー」

トム・クルーズの映画「ジャック・リーチャー」で知られる「リーチャー」が連続ドラマになってアマゾンプライムビデオで視聴できます。トム・クルーズとは別の若いマッチョ俳優が主役の連続ドラマで、普通におもしろいのですが、リーチャーが真相究明する陰謀のカギが興味深いので紹介します。ネタバレすれすれです。

 

カギは世界の基軸通貨・米ドル紙幣のサイズが金種(1、2、5、10、20、50、100)問わず同じということです。

リーチャーと通貨(紙幣)の専門家との会話はこんな感じです。

 

専門家:「世の中にある米ドル札の80%が実は100ドル札って知ってた? なのにふだん私たちが目にするお札のほとんどがそれ以外のお札」

ウィキペディアアメリカ合衆国ドル」によると、2018年末現在流通総量は金額ベースで80%が100ドル札であるという引用がありました。

表社会では100ドル札は使えなくて不便と言いますね。旅行ガイドブックでも100ドル札は使いにくいとよく書かれています。

リーチャー:「その現金はどこへ?」

専門家:「海外よ。闇取引で。ドラックや武器、人身売買。カードじゃできない取引だけどそれに代わるものを使って」

リーチャー:「それがアメリカの100ドル札……」

 

ネタバレすれすれかもしれませんが、1シーンを絵にしますとこうなります。

※この絵は配信では出しましたが、ブログでは省略します。

 

あくまで私見ですが、大胆に仮説を立てれば、「米ドル紙幣(特に旧札)は偽造しやすさを容認していたのではないか」です。

 

以前カンボジアを旅行したときに、こどもたちが土産物を手に「1ドル、1ドル」と旅行者に群がっていた様子も思い出しました。当時は「米ドルが強いんだなあ」としか思いませんでしたが、1ドルが100ドルに替えられるとしたら……。

 

<参考>

ウィキペディアアメリカ合衆国ドル」の出典ARCウォッチ2019年6月号から引用すると、「紙幣流通総量(金額)の80%が100ドル札」。さらに「1万円札は89%」ともありました。

枚数ではなく金額ベースですが、米ドルは円紙幣と異なり、紙のサイズが同じというのが重要なところです。

 

アメリカンセンタージャパンより

https://americancenterjapan.com/aboutusa/faq/faq-tag/%E7%B4%99%E5%B9%A3/

紙幣を印刷するのに印刷局(Bureau of Engraving and Printing–BEP)が使うのは独特な紙です。紙の製造業者はBEPの仕様に従って紙を製造します。木綿が75%、麻が25%の割合の紙には、さまざまの長さの赤と青の繊維が均一に交ぜられています。

1929年以降に印刷されたすべての額面の紙幣は同一サイズで、大体縦 2.61 インチ (6.63センチ) 横 6.14 インチ (15.60 センチ)の大きさです。それぞれの紙幣は0.0043インチの 厚みがあり、1マイルの長さに重ねると1千450万枚分の紙幣になります。もし印刷された紙幣すべてを横に並べると 赤道を24周します。額面の大小にかかわらず紙幣はすべて1グラムの重さがあります。米国のポンドは454グラムに相当しますので1ポンド分の紙幣は454枚になるということです。

財務省

What can you tell me about the paper that is used to make our currency notes?

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