国守衆兵庫チャンネル配信まとめ 名著紹介・近藤誠著「がんの逆襲」
国守衆兵庫チャンネル配信まとめ
名著・近藤誠著「がんの逆襲」(2021年発行エクスナレッジ)
☆国守衆兵庫チャンネルでの配信に用意した原稿をアップしています。配信中に触れていないこともありますし、アドリブにはなかったこともあります。切り分けがむずかしいので後半部分は先行アップとなります。あらかじめご了承ください。
この本の内容を強要するものではもちろんありません。がん早期診断・がん早期治療の「常識」に真っ向反対する意見があることを知ってほしいのです。
去年がん保険を解約しました。市からの無料検診も今後受けません。
母親の死もがん死ではなく、今ではがん治療死だと確信してています。抗がん剤に苦しみました。今となっては後悔ばかりです。母が生きていれば、「がんもどきかもしれないし、本物のがんであっても手術や抗がん剤は転移を促す恐れがあるから、放置という方法も考えよう」と言うでしょう。
現代日本は悪い世界標準は受け入れるが、良い世界標準は受け入れない。今回の話は世界標準には逆らっていません。逆らっているのは日本のがん医療のようです。
「がんの逆襲」というのは深い含意のあるものです。大まかに言いますと、がんという敵はとても強く、勝ち目はありませんが、抵抗しなければ、副作用に苦しまずにがんと共生して長生きできたり、場合によっては縮小、消えたりすることもあります。しかし、手術や抗がん剤で抵抗すると、凄まじい反撃を受けます。いわゆる標準治療なるもので「がんの逆襲」の山が築かれ、この40年がんは日本人の死因の第一位です。
実際に読んでほしいのですが、いままで皆さんが目にしたことのないがん診断治療に関する目から鱗の指摘の数々。数百人のがん放置患者を診てきた放射線科の筆者だから言えることです。放置患者を診た外科医はほとんどいない。手術したがらない外科医はいない。ただ、放置と言っても、ほったらかしという意味ではありません。
以下至言の数々を抜粋します。
<検査でいくらでも見つかる上皮内がんは、保険の対象外だったり、給付金が10分の1だったり、特約が必要だったり、掛け金が高額だったり。手厚く保障できないことを保険会社は知っている>
<コロナ禍で病院に行けない人が増えた2020年国民の総死亡数は前年より9373人も減った(厚労省発表)。がん検診を受けた人も半減。ジョンソンエンドジョンソンメディカルカンパニーが20年10月に行った全国15000人調査では「今年度(注20年度)がん検診を受けた。受ける予定」の人は2~3割にとどまった。がん検診を受けないとがん死するのか? がんを見逃された人は、手遅れでばたばた死ぬのか? 死なないのか? 診断後の5年生存率が治療の目安になる。25年にはがん検診の有効性が明らかになる>
<日本ではいまだにレントゲン車で肺がん集団検診を実施→欧米では40年前にやらない選択をした。肺がんを減らす効果は不明、被爆のリスクなどデメリットが多いのに40年やり続けている>
<前立腺がんも血液を採るだけのPSA検査で平成の30年間で以前の10倍近い年間4~5万人見つかったが、前立せんがん死亡数は1970年代から半世紀横ばい>
<欧米では乳がんのマンモグラフィ検診も「死亡率を下げる効果がない」という報告が続いている。スイスの医療委員会は乳がん検診廃止を勧告>
<「本物のがん」ならとっくに転移を終えて全身に潜んでいる。ブログ主註→つまり本物のがんは早期診断できない手遅れ段階>
<がんの標準治療は「手術」「抗がん剤」「放射線」ですが、その9割は無意味・有害なので、医者たちがウソをつくことで成り立っています。ブログ主註一例:リンパ節をごっそりとる。世界的には「無意味有害」でも、日本では盛ん>
<子宮頸がんは手術ゼロにできるが、7割は全摘+リンパ節郭清。乳がんも9割部分切除だけでいいのに、大半がリンパ節まで切除。→死ななくてもQOL生活の質の著しい低下>
<「がんを放っておくと、どんどん大きくなって転移して、苦しみ抜いて死ぬ」。この長い年月をかけて作り上げられたデマの洗脳力は絶大です。一般の医者たいは治療しない患者を見たこともないのに「治療しないと転移する。大変なことになる」と言い続けている>
<標準治療に歯向かった僕を慶応大病院は追い出さなかった。そのおかげで数百人のがん放置患者の経過を診た。自覚症状のない「検査発見がん」の9割は「その後なにもおきない」「大きさがほとんど変わらない」「小さくなる」「消える」のどれかで転移なんて出てこない>
<「抗がん剤」が誇大広告。延命効果は証明されていない。ただ「がんが一時縮む人」がいるだけ>
<ノーベル医学生理学賞受賞の本庶佑氏開発のオプジーボについて、患者さんの期待は絶大でよく質問を受けますが、とてもお勧めできません。「がんが治った」という証明はゼロ。「がんが一時、縮む効果」もわずか1~3割と効果は抗がん剤並みかそれ以下、なのに副作用がとてつもなく激しい。国内で投与の7542人のうち1割の715人に命にかかわる重篤な副作用。なぜ世界で承認? 最初の臨床試験は良かったが、2年後の別の臨床試験では「無効」。「オプジーボは無効」という新たな試験結果は、世界最高峰の医学誌にも載ったが、承認は取り消されず、ノーベル賞まで授与。オプジーボを1年使うと薬価は当初の4分の1になったとはいえ1090万円かかる>
<乳がんの早期診断早期治療を勧めるピンクリボン運動。「乳がん手術は全摘も部分切除も生存率は変わらない。40年以上前からいくつもの比較試験で明らか。乳管内乳がんの手術なんてまったく必要ない。どれだけ利権がからんでいるのか。あの運動は被害者をいっぱい生んでいます」>
<前立腺がんは放射線治療に主流が移ったが、乳がんや子宮頸がんはどんどん全摘されている。女性は忍耐強いから打たれやすい。身を守ってくださいね>
<本物の乳がんが大きくなった女性に放射線で縮小を図ろうと提案。しかし、放射線治療だけをしてくれる病院を探すのが一番の難関>
その他著書から名言抜粋
☆「『がんもどき』で早死にする人、『本物のがん』で長生きする人」(2013年発行幻冬舎)より「欧米では良性とされるしゅようの8~9割が日本ではがんと診断されたという論文はランセットで1997年発表」
「1980年代大規模な比較試験で乳房を切り取っても残しても治療成績に差はないという結果が出て、乳房温存療法が世界的に標準治療に。しかし外科医が強い日本ではこの事実が隠され2000年近くまで(乳房丸ごと、リンパ節もごっそり切除する)ハルステッド手術が行われ続けた。米留学で温存療法を知り、姉が乳がんになって欧米の治療成績を見せると温存療法を選んでくれた。温存療法の最初の患者で30年たった今も元気」
「がん検診は1年にのべ1000万人以上が受けている国民的行事」
「なかでも日本は悪質です。老人保健法に『市町村が肺がん検診をすること』という条項が加えられたのは、肺がん検診は無効という認識が広がったあとなのです」。ブログ主註→国会議事録の検索をすると、62年度(1987年)からの第二次5か年計画に肺がん検診盛り込んだ。
「変わりそうになりのが、舌がん、子宮頸がん。現状舌がん2期は半分切除でしゃべりにくい食べにくいで仕事を失う人も多い→放射線ならすべて残せる。現状子宮頸がんの手術もほぼ全員に排尿障害、足のむくみなども。放射線なら手術の後遺症よりもわずか。欧米では手術しないものまで日本は手術、欧米で手術するものは日本の方が切除範囲は広い。舌がんは耳鼻科医や歯科医が見つけ、子宮頸がんは婦人科が見つけて、放射線という選択肢を知ってか知らずか手術に突き進むこと」
「抗がん剤はがん細胞より正常細胞をより多くたたく。抗がん剤はがんか正常細胞か見分けられない。多くの臓器の正常細胞の方ががん細胞より分裂が早く死滅しやすい」
☆「クスリに殺されない47の心得」(2015年発行アスコム)より、「HPVワクチンは本物の子宮頸がんの予防に役立ったというデータはひとつもない。慶応大病院で子宮がんを放置した患者の経過を10数人、最長20年以上診た。上皮内がん(ゼロ期)と診断された数人の病変はやがて消えた。スウェーデンの研究でも子宮頚部の上皮内がんの99%は消えてしまうと推定」
<医薬品売上ランキング>
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/21380/ より抜粋
【2020年度 国内医薬品売上高ランキング】トップ3は抗がん剤が上位独占
更新日2021/07/07 亀田真由
「製薬各社が決算で公表した製品別売上高などをもとに、2020年度の国内売上高が50億円以上の医療用医薬品182品目をランキングしました。
2020年度に国内医療用医薬品売上高でトップとなったのは、MSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」。薬価ベースで前年度から12.9%減となったものの、1183億円を売り上げて19年度に続いて首位を維持しました。
2位は988億円を売り上げた小野薬品工業の同「オプジーボ」。昨年2月に承認を取得した食道がんでの使用が拡大し、前年から13.2%の増加となりました。3位はアストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」で、売上高は951億円(前年比10.8%増)。EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんの一次治療では、80%超のシェアを獲得しているといいます」
※ブログ主より補足します。
MSDはニュージャージーに本社のあるメルクの日本法人
「オプジーボ」のメーカーは、
ニューヨークに本社があるブリストルマイヤーズスクイブ
アストラゼネカはイギリスの製薬大手