陽謀日記

陽謀を明かします

ハライター原の名著紹介・「ロックフェラー帝国の陰謀パート1」

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1984年発行ロックフェラー帝国の真相を究明する決定版

名著紹介・「ロックフェラー帝国の陰謀パート1」(現題はロックフェラー・ファイル、ゲイリー・アレン著)

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奇しくも生粋の社会主義者ジョージ・オーウェルの1984と同じ、1984年に自由国民社から発行されました

本書はアメリカの大富豪ロックフェラー一族とCFR(外交問題評議会)グループが、いかにアメリカを中心として世界政府樹立のための陰謀を進めているかを具体的に扱ったものです。帝国の陰謀は日本にも大いに関係しています。

内容は緻密かつ具体的で、翻訳者による訳注も充実、付録の資料も含めて大変盛りだくさんな内容であり、パート1、パート2の2冊に分かれているので、2回に分けてお届けします。

なお、ロックフェラー一族とCFR(外交問題評議会)グループの中核には、「ロックフェラー家族と仲間たち(ロックフェラーファミリー&アソシエイツ)」というムツゴロウ王国のような牧歌的命名がなされています。率いるのは長兄ロックフェラー三世ではなく、末弟のデービッド・ロックフェラーです。

<パート1>ケネディ暗殺の理由 人口削減計画これでも陰謀論

推薦の言葉を寄せたのは、1983年9月1日大韓航空機爆破事故で亡くなった連邦下院議員ローレンス・マクドナルド

「その一族は地球の各地に100か所も邸宅を持ち、2500人も使用人をかかえ、語り尽くせないほど贅沢な暮らしをしている。彼らの富は大国の富にも匹敵し……」で始まります。

共産主義とは億万長者の富を否定するものではなく、地球上のすべての富を億万長者が独占するために考え出された巧妙な陰謀である」という一節が端的に大金持ちと共産主義の親和性の高さを表しています。

デービッド・ロックフェラーとネルソン・ロックフェラーが共産中国との関係正常化と貿易の再開を要求すると、ニクソンキッシンジャー共和党綱領と100の公約を破棄。その陰でもう一つの事態が進行。尖閣列島近くで大油田が発見された。彼らが今後受け取る見返りの一つは、スタンダード石油の採掘権であろう。筆者注尖閣の置かれた立場を傍証するものでは? だからロックフェラーが力を持つ間は尖閣へのあいまい政策を続けるだろう。中国が占領した方が好都合だろう。

▽第2章見えざる政府の大計画の冒頭、ポール・スコットの言葉を引用し、1984年までにゆるやかに統合された世界政府を実現することができるであろう、とキッシンジャーは確信している。

キッシンジャーの登場以来、明らかに最終ラウンドに突入したロックフェラー・インサイダー・グループの攻勢は、すでに一九六三年十一月のケネディ大統領暗殺と、それに続くジョンソン大統領の対ソ穀物輸出の承認によって具体的な成果を挙げはじめていた。→ケネディの対ソ穀物輸出への消極性を暗殺理由と示唆している。

ブログ主註→政府が税金で払うから穀物業者は群がりました。中国人の留学費用を税金で賄うから日本の多くの大学が群がって留学生を受け入れるのと相似形ですね。

▽ロックフェラー三世は一九七四年国連世界人口会議で「人口問題を真剣早急に見直してもらいたい。家族計画だけでは十分ではない」

三つの主張は

①金持ちは富を貧しい人に与えよ(でも一族はそうしない)

②自発的な家族計画は不十分(強制的処置が必要)

③先進国の消費を抑え共産圏並みに

国連人口会議は産児制限の制度化を決議したのはロックフェラーの大きな収穫。

彼らの代弁者ワシントンポストは今後の行方について論じた。

▽親にふさわしい能力の証明→両親免許証、子供割当カードの発行、避妊薬が大量に出回り、必要ならば中絶でき、一夫多妻やグループ結婚も法的に認める。そして女性はこれまでより変化に富んだ人生が選べるようになり男性は新しい父親像を受け入れるよう求められる。

人口爆発を口実に世界支配を強化する。人口爆発は深刻な食糧危機を招くとして支配を強化する。

生活水準が上がれば出生率は下がるという単純な原理を拒み、問題を厄介なものにして世界支配の拡大に役立てる。ブログ主註→彼らはあらゆる問題をことさらに厄介にしてさらに解決しがたいものにするようです。

 

許しがたい<中絶工場>

▽ロックフェラー三世の人口抑制提案と同時に、アメリカではロックフェラー財団による人工中絶奨励が強力に推進された。ジョン・H・ノールズ理事長によれば、財団の目標は毎年アメリカで一八〇万人の中絶を実施すること。ニクソン大統領は在任中に「人口増加とアメリカの未来」委員会を設け、その会長にロックフェラー三世を指名。同委は初期レポートで「中絶を禁止している現行法は自由化されるべきである」

ネルソンはニューヨーク州知事になるやユダヤ教キリスト教の教えで長い間犯罪とみなされてきた中絶法案を成立させる。彼らは一九七一年夏ニューヨーク市内に最初の大型中絶センターを開設。各州の都市に中絶工場を建てるため信じられないほどの莫大な資金を提供してきた。ニューヨークの中絶センター開設の翌年一九七二年だけでも70万人の中絶ベトナム戦争の最後にいたるまでアメリカのすべての戦争で亡くなった戦死者66万8000人より多い。現在の見積もりではすでに一〇〇〇万人以上の胎児が殺された。

▽1929年の大恐慌に先立つウナギのぼりの好景気は、連邦準備銀行に発行させた大量の通貨が原因。見かけ上の好景気。1929年10月24日の大暴落に至るわずか6年間に資金の供給量を62%も増やし、中産階級の投資意欲を煽り、株式投資に向かわせた。オオカミのいる柵に追い込まれた羊たちは高い額面で買った株式をタダ同然で手放した。ロックフェラーグループの刈り取りが済むまで長引かされ、ロックフェラーの代理人ルーズベルトのもとに走って経済に対する政府支配の拡大を喜んで受け入れる状態をつくり出した。

ブログ主註→あれこれって今のアメリカですか? バイデン氏が尊敬するのはF・ルーズベルト、大統領選中デラウエア州の自宅地下でルーズベルト本を読んでいたと言いますからね。

 

パート1巻末特別資料として「世界革命の元凶は彼らだった!-ラコフスキー調書―」がついています。小さな字で約60ページの結構な分量です。

ラコフスキーは、ブルガリア生まれ。ブルガリアルーマニアでも社会主義の地下活動を行い、ボルシェビキ党に入党ルーマニアから追放され、ロシアに移住。逮捕投獄されるが、ボルシェビキにより釈放される。レーニンの側近となり10月革命後中央委員、ウクライナの人民委員会議長、スターリンと衝突して失脚。スターリン主義者の取調官がラコフスキーからユダヤ金融資本による世界陰謀の内幕を聞き出した。

取調官とラコフスキーの生々しいやり取りを抜粋します。

取調官「トロツキーが前に書いたことを思い出した。コミンテルンニューヨーク取引所に比較すれば、保守的組織だと彼は言って、革命の発明家として、大銀行を指摘しているのだ」→ラコフスキー「そう彼はそのことを小冊子で書いている。また英国を革命の道に押しやる者は誰か」という問いにモスクワではなくてニューヨークだと答えている」

取調官「ニューヨーク金融家たちが革命をおこしたとしても、彼らは無意識にやったと主張している」→ラコフスキー「彼らは客観的にも、主観的にも全く意識的な革命家だ

取調官「すでに全世界を支配する権力を奪取している彼らはそれ以外のどんな権力が必要なのか?」→ラコフスキー「完全な権力だ。古代ファラオやシーザーの時代でも人々は常に若干の個人的自由を持っていた。しかし、部分的に国家や世界的国家を支配している連中は、世界的権利を要求する権利を持っている。彼らがまだ達成できていない唯一のものがこれだ」

取調官「彼らは誰か」→ラコフスキー「トロツキーから聞いた」「一人はヴァルター・ラーテナウ(※ウィキペディアによると、ユダヤ系ドイツ人、AEG会長、ワイマール共和国外相)。機構としてはウォール街のクーン・ローブ銀行。この銀行に属しているのはシフ・ワールブルグ、クーン・ローブ一家である。彼らは異なった名前で呼ばれている一家族である。彼らは皆姻戚関係にあるからだ」として、以降「誰が彼らで、誰から指令を受けているのかは知らないが」と断りながら、つらつらと名前を挙げている。バルーフ、シュトラウスロスチャイルドなどなど。

そして「彼らの大部分は米国にいる」。

以上パート1の紹介でした。

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