ハライター原のライブ塾・中学歴史教科書8分の6は「最初に出る人名がハンムラビ王か孔子という惨状」
八つのの中学歴史教科書について、最初に出てくる日本人名を調べました。以前、初等科国史が天皇陛下とともに歩む歴史教科書であったことを紹介しましたが、その一環となります。
保守系チャンネルの広告に「最初に出てくる日本人名は?」というクイズ形式のものがありましたが、これは調べたあとに初めて見たもので、アイデアを黙って拝借したわけではありません。念のため。
保守の立場からしますと、こどもに使ってほしい教科書は自由社1社のみでした。フジサンケイグループの育鵬社が許せる範囲で、ほかの6社は日本史ではなく世界史ですね。
本文中に初登場する人名が、「目には目を、歯には歯を」のハンムラビ王か「干した人肉が好物だったとも聞く」孔子だからです。
教育出版、東京書籍は孔子からです。この一点で朝貢国の歴史教科書です。
さらに最初に出る日本人名はそのあとで、かつ卑弥呼です。
私見ですが、日本の歴史を学ぶ際に世界の中に埋没させたうえで、一地方政権の女王をまず取り上げることによって、女性天皇・女系天皇への布石を打っていると考えます。
一方、自由社は難癖のような文科省検定に合わせながら、歴史の調べ方や発表についての序章を天皇陵の調査という形にして、仁徳天皇(にんとく、16代)、履中天皇(りちゅう、17代)、反正天皇(はんぜい、18代)のお名前をまず出しています。
さらに日本ページの最初から、小学校で学んだ人物を紹介という予告編の形でアマテラスオオミカミ、神武天皇を最初に出すこともできています。日本人が学ぶべき人名を工夫して出すことができています。日本の神話も4ページ割いて国譲りなどを紹介している点も高く評価できます。
自由社が工夫して自虐史観に抗している行に、バッテンが複数個所付けられていたことも付記します。公立図書館の蔵書はもちろん公共物ですね、
左翼の下品さ、稚拙さの一端がうかがえます。
備考欄に書いたほかの出版社の特記事項ですが、教育出版はアイヌ推しが目立ちます。東京書籍はSDGs推し。学び舎では、卑弥呼より先に岩宿遺跡の発見者がある意味日本人初登場という大きな扱いで、特異性を発揮していました。パラパラと見ましたが、一目で日本がないという感じの教科書でした。ほかの5社のいずれも日本がないと言えるわけですが。
帝国書院で日本のページが始まるときに、「東アジアの中の倭(日本)」という表現は何でしょうか。倭というのは「小さい」という見下す意味で中国には使われていましたよね。なんでわざわざ倭と名乗るんでしょうか。