稚拙な統計マジック
SNSでは完全にぼかさないとバンされるそうですが、ブログならある程度のぼかしでいいだろうということで、<わくわくさん>を巡るニュースについてツッコミを入れましょう。
ファイザー製3回目接種「有効性95・6%」…臨床試験、デルタ株にも「効果あり」 読売新聞 2021/10/22 10:05
ファイザーびいきの記事ですねぇ。全文を読みましたが、私ならこう見出しを取るでしょう。
ファイザー製3回目接種「打っても打たなくてもコロナ非発症率に大差なし」
読売記事は接種群と非接種群の圧倒的少数である発症率のみにスポットを当てています。
接種群は5000人のうち5人発症したから発症率0.1%。非接種群は5000人のうち109人発症したから発症率2.18%。「非接種の方が20倍以上発症したぞー」と言っているわけです。
しかし、圧倒的多数派である非発症率にスポットを当ててください。
接種群は5000人のうち4995人が発症せず非発症率は99.9%ですが、非接種群は5000人のうち4891人が発症せず非発症率は97.82%で約98%。ほとんど一緒で誤差の範囲です。副反応のデメリットを考えれば、「打たなくていいなあ」と思うでしょう。
圧倒的多数のグループについて深掘りすべきところを圧倒的少数の20倍を引き出したいがためとしか思えない記事です。
遡ってわが国で緊急治験の根拠となったデータはどうか。
「コロナワクチンのおそろしさ」(成甲書房)は、ファイザーが昨年11月に発表したデータに同様のツッコミを入れています。
「開発中のワクチンには90%以上の有効性を確認した」
非接種群2万1769人のうち感染者は85人 感染率0.39%
接種群2万1769人のうち感染者は9人 感染率0.04%
しかし、圧倒的多数派に目を転じれば、
非接種群2万1769人のうち非感染者は2万1684人 非感染率99.6%
接種群2万1769人のうち非感染者は2万1760人 非感染率99.9%
これこそ誤差の範囲というのが火を見るよりも明らか。
もはや科学など存在していないことがわかります。
こんな非科学的なことがまかり通っているのに、一切の疑問や批判をバンするとは、SNSがいかに強制接種させたいかわかろうというものです。
同書ではファイザーCEOが同月持株を売却したことにも触れています。
私も昨年11月ブルームバーグのCEO持株売却の記事を見てCEOの行動に大いに疑問を持ちました。こんな非科学的発表はいずれ化けの皮が剥がれると思い、すぐに売却したのでしょう。しかし、いまだに化けの皮は剝がれません。
彼は獣医師の資格を持っているという報道もあり、わが国で言えば飼い主に罰金刑も課せられる狂犬病の強制接種を思い出しました。
その点も合わせて同社、同社トップに強い不信感を抱いています。菅前総理への不信感も彼を迎賓館でもてなした際に最高潮となりました。