米ドラマ「ザ・ラストシップ」~これは本当に作り話だろうか?
「ザ・ラストシップ」というアメリカのドラマがアマゾンプライムで視聴できます。
TNTが2014年から制作。監督は「アルマゲドン」や「トランスフォーマー」で有名なマイケル・ベイ。ウィリアム・ブリンクリーが1988年に書いた同名小説が原作になっています。
タイトルの作り話ではないのではと思う理由は、ディープステイト(DS)に詳しいユースタス・マリンズが著書「知られざる世界権力の仕組み」の中で、「ジョージ・オーウェルの著書『1984年』は警告ではない。生涯社会主義者オーウェルの計画書だった」と、重なり合ったからです。
「1984年」は言うまでもなく、一党独裁による全体主義で監視・管理される恐ろしい社会を描いています。わが子に「お父さんは反動的な思想を持っている」と思想警察に密告されるような世界です。
以下、ドラマのネタバレになりますのでご注意ください。
秘密任務で長期海上にあり、連絡も遮断していた米海軍駆逐艦「ネイサンジェームズ」は全世界を蔓延した疫病「赤い悪魔」の感染を免れます。帰路途上ワクチン研究の第一人者を乗せてワクチンが開発されます。艦上でワクチン量産も実現し、アメリカからワクチン供給し始めます。
興味深かったのは、ドラマ中で人間に使われたワクチンのタイプです。はじめは注射タイプでしたが、ワクチンを広める必要に迫られ、▽粒子化して空中散布、から▽ワクチン感染者を通した空気感染、まで出てきました。
経鼻吸入ワクチンは開発を始めているようですので、粒子化は実現がそう遠くないのでしょう。しかし、空中散布とは大規模農業の農薬散布のようですし、ワクチン感染者が空気感染で一気に広めるという発想はかなり恐ろしいものです。
ドラマはその後、真田広之率いる日本の海賊が「ワクチンは毒だ」と、ネイサンジェームズの前に立ちふさがります。ワクチンを打ったのに大半の日本人は死んだのです。結局、誤解があったことで日米は和解します。誤解のもとは、中国によるワクチンの効果を消す中和剤のせいでした。中国に日本が滅ぼされたという設定も怖すぎます。
赤い悪魔によって全世界50億人が死にましたが、まだ苦難は続きます。
あらゆる穀物を枯らす「赤さび病」による食糧危機が世界を襲い、耐性のある種子の争奪戦となります。マッドサイエンティスト側が奪い、抵抗する気をなくさせる遺伝子をその種子に取り込ませ、抵抗の気力を奪う穀物の開発に成功。飢饉から世界的に食物を一元管理され、無抵抗か死かという全体社会を描いています。
種子や昆虫がばらまかれる前にまたしてもネイサンジェームズが阻止しました。なお、最終第5シーズンはサイバー攻撃に端を発する南米連合との最後の戦闘ですが、特記事項はありません。
1984年と重ね合わせれば、まさに渦中である疫病の次は食糧危機となるのでしょうか。DS側が時間をかけて食糧の国際的管理を進めてきており、昆虫食の勧めを発信しているからです。陰謀論は素朴な疑問を持つ草莽を
思考停止させるための陰謀です。裏の裏まで読んでいかなければ、生き延びられないと真剣に思います。